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FACTORY TOUR

廃棄物を取り扱う上での知識

KNOWLEDGE OF WASTE

ノウハウ
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廃棄物の「処理副産物(排水)」について 

いつもお読みいただきありがとうございます!

三友環境総合研究所 研究員 栗原大樹です。

三友グループより産業廃棄物に関する知識や工場についての情報をお届けしております。

005号から三友グループの廃棄物の「受け入れ」から「処理」までの流れをご紹介しております。

今号では廃棄物の処理後の「処理副産物(排水)」についてです。

お客様(〇×商事のご担当者様)と三友プラントサービス 営業マンの環(たまき)さんとの会話です。

お客様

「先日は処理後の副産物として、焼却後の排ガスについて伺わせていただきました。

排ガス以外にも焼却灰や排水といった物が排出されるという事でしたが、どのように処理されているので

しょうか?」

営業担当:環(たまき)

「それでは、本日は排水処理についてご説明させていただきます。

焼却処理施設から発生する排水は、前回ご説明いたしました“排ガス”を洗浄した後の水“洗煙水”が

対象となります。」

お客様

「排ガスに含まれるばいじんや硫黄酸化物などの有害物質を洗浄した後の水では、そのまま排水するの

は難しそうですね。」

営業担当:環(たまき)

「はい、洗煙水は薬剤を用いて無害化処理を行っています。

無害化した後は再び排ガス処理で利用するといった循環モデルの工場や、

焼却熱を活用し排水を蒸発させることで排水自体をなくす工場があります。」

お客様

「工場によって違いがあるのは、何故でしょうか?」

営業担当:環(たまき)

「操業している場所によって排水する規制が異なっています。

それらに対応するために、様々な技術を用いる事で適切に処理を行い、操業しております。

工場による違いなどはご案内しているリモート工場見学ですと、1時間で4つの工場が見られますので、

分かりやすいかと思います。」

お客様

「さすが三友プラントサービス、排水処理にも独自の技術をお持ちなんですね。

リモート工場見学も興味がわきましたので、次回の開催には是非参加させていただきます。」

FACTORY TOUR 008号では、廃棄物の「処理副産物(排水)」についてご紹介させていただきます。


本号のトピックス

1.焼却処理施設の排水処理について


■焼却処理施設の排水処理について

三友グループの処理施設は各工場により特徴があります。

千葉工場ではロータリーキルン炉による焼却処理を行っております。

焼却後の排ガスは洗浄することにより洗煙水には、有害物質やCO2が含まれております。

そのため洗煙水を薬剤処理による無害化と脱水処理を行います。

脱水したろ液の部分は蒸発乾燥機を用いる事で水蒸気とします。

汚泥の部分は洗煙水に含まれていた固形分(ばいじん)及び有害物質を無害化した不溶化物。

また溶け込んでいるCO2は炭酸カルシウムとして固定した物として、これらは埋立又はリサイクル処理されます。

これにより工場外部への排水が発生しない、河川及び下水道への環境負荷が発生する事のない、

また洗煙水に溶解したCO2を固定させることにより大気への排出量を削減した環境影響に配慮した工場と

なっております。

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