SID事業部 アドバイザーの井ノ瀬です。
メルマガより少し先の情報について「#Circular Economy(循環型経済)」をテーマに発信していきます。
さて今回は、「ご(5)み(3)ゼロ(0)の日」について深堀りします。
その歴史は、1975年(昭和50年)に愛知県豊橋市で始まった環境保護活動が始まりです。当時、豊橋市の東部丘陵地にある葦毛湿原などの自然歩道に、多くの人が訪れるようになりました。観光客が増えるにつれ、ごみの散乱が問題になっていきました。 豊橋山岳会が「自分のゴミは自分で持ち帰りましょう」というスローガンを掲げ、豊橋市に「530運動」の推進を提案しました。1975年7月には、官民一体となった「530運動推進連絡会」が結成され、同年11月には、初めての全市一斉清掃活動が実施され、これをきっかけに運動は全国へと広がっていきました。
1993年には厚生省(現:厚生労働省)が5月30日を初日とする「ごみ減量化推進週間」を制定し、毎年5月30日(ごみゼロの日)には全国各地で清掃活動が行われています。
今年の「ごみゼロ」に関わる活動をご紹介します。
■環境省・日本財団 海洋ごみ対策共同事業 全国一斉清掃キャンペーン 「海ごみゼロウィーク2025」
環境省と公益財団法人日本財団が共同で実施する全国規模の清掃キャンペーンです。毎年5月30日を含む一定期間に、海岸や河川、街中のごみ拾い活動をおこない、海洋ごみの削減を目指します。
■大阪・関西万博会場内で“ごみ”をテーマにしたイベント「ごみ祭り」
本イベントでは、ごみに新たな価値を見出す活動として、アート作品への変換や体験型ワークショップ(PC解体、ゴミ楽器制作など)が開催されました。
世界では「ZERO WASTE(ゼロ・ウェイスト)」活動が広がっています。
使い捨てを減らし、資源を最大限に活用し、リサイクルや再利用を推進することで、最終的に廃棄物を出さない社会を目指すもので、日本では徳島県上勝町が2003年に日本初のゼロ・ウェイスト宣言を行ったことで注目されました。
【ゼロ・ウェイストの5R】
Refuse(断る):不要なものや使い捨て製品を拒否する
Reduce(減らす):必要のないものを買わず、消費を最小限に抑える。
Reuse(再利用):使い捨てではなく、繰り返し使えるものを選ぶ。
Recycle(リサイクル):可能な限り資源を再利用する
Rot(堆肥化):生ごみを堆肥化し、環境に優しい方法で処理する。

この期間に「ごみ」について考えてみませんか?
「今日は、どんなごみを捨てたかな?」 「その中にリサイクルできるものはあった?」「フードロス割引の商品を選んでみよう」「ごみ拾いの活動に参加してみよう」そんな少しの行動や考えの変化が、環境を守り未来へつなぐ一歩になります。